諦め続ける薬

忘れることは、疲れに対する最高の薬。思い出に対する最悪の薬。

2012-01-01から1年間の記事一覧

家出の思い出の初出

家出の経験について友人と語り合ったことがある。小学生の時かな。 それこそ幼稚園くらいからの付き合いである、地区の同級生。AとBと私。タイプは全く違っていて、それこそどうして一緒に遊んでいたのかというくらいの微妙なバランスだった。周りに他の遊び…

鬼の伝承と子どもの危険認知

「そすたなごとしてっどやまがら鬼おりでくっからな」(そんなことしていると山から鬼が降りてくるからね) 鬼の話を思い出したのでちょこちょこ書く。それと関連して子どもたちの危険回避と認知の関係も。 なお文フリ感想はかなり長くなるのでそのうちの予…

リズムゲームが苦手だった

音ゲー全然できなかったけれど気になったProjectDIVAに触れてみたらエンジョイできるようになったよという話。ありていに言えばProjectDIVA勧めエントリである。 ……ところで私は最近こうやってエントリ序盤にアブストラクトを置いておくのを意識しているわけ…

イースオリジン:強さという単語が響かない話

イースオリジンの二周目をこの頃始めている。win7版じゃないから新PCにはインストールできないと思い込み仕舞っておいたのだけれど、普通に公式ページにvista対応方法書いてあったという。簡単だった。 アクション久しぶり感とダンジョンの懐かしさが相まっ…

小説草稿完了から精読までの間に軽く校正することリスト

物語原稿書き終わって、すぐ赤入れ、となると、「内容に関する赤入れ」と「文章に関する赤入れ」がごっちゃになる、ということがよくある。どちらも重要であることは間違いない。ただその読み返す時の意識は二つを分けるだけで変わり、見逃しが少なくなる、…

氷にならない世界

そして、世の中にこれだけ人がいたら、その中にはちっとも普通じゃなく面白い人生を送っている人もいるんだ。そうに違いないと思ったの。それがあたしじゃないのは何故?(谷川流 / 涼宮ハルヒの憂鬱) 僕はいかにも自分が主人公であるような気分で生きている…

遊びの称号ランクに関する失敗例

昨日のボードゲーム日記に関連した昔の話。 小学校の時も当然いろんな遊びが流行った。雨の日はインドアな遊びが多め。さすがにトレーディングカードゲームは禁止だったものの、トランプやUNO、将棋なんてのも一時期。定規はじきとか鉛筆サイコロとか、牛乳…

麻雀初心者に教える時のネックメモ

小学校から高校までは麻雀を教わっていたが、高校からは教えることが多くなってきた。 教えた人で私以上にはまった人は何人かいるし、彼らはおそらく私より勝率を保てる。勝利の適性について興味があるわけではないものの、どう教えるかについては悩むところ…

ねこっぽいSNS想像

自分が猫になってゆるやかな生活をするネットゲームをみたい、みたいな想像はたまにtimelineでみる。もしかしたらあるのかもしれない。最近だと動物を動かすゲームはいくつもあるし、猫好きの人々によるSNSは多い。 というわけでねこっぽい行動をとれるぼー…

地元に帰ったことと帰ってきた若者のこと

お盆は多忙で休めず、かわりに二週後の月曜日から一週間ほど休暇をもらった。 せっかくだしその期間のことを日記に書こうと思ったものの、火曜日に呼び出しがかかり水曜日には戻ってしまったので、それほどゆったりしてはいなかった。 というわけで、月曜日…

引っ張る泣き声

子供の泣き声がこんなにも苦手になっているとは思わなかった。 昨日、スーパーに行った。 安売りのカップ麺を探している時、中央の通路を走る男の子の姿があった。見た目五歳ほど。不安げな顔で、「お母さん、お母さん」と言いながらふらふらと通り過ぎてい…

刺さっていたとげが抜けそうで

やっとここ数か月立ちはだかっていた壁を乗り越えられそうで、いくらかほっとしている。 日記を書く暇もなかった。いや、暇はあってもあまり触れなかった。 開始三十日の「どんなことでもいいから続ける」からその後の「書くことができたらその都度」を過ぎ…

感想―おおかみこどもの雨と雪公式ガイドブック

前の感想http://d.hatena.ne.jp/hidoread/20120729/1343497617に引き続き、やや感情に引っ張られたエントリをお送りします。 観終わった後twitterやらskypeやらここやらでうわごとのようにしゃべっていて、数日経ってガイドブックの存在に気づきすぐに買って…

感想―おおかみこどもの雨と雪

さっきみ終わって、すぐ帰ってきて、という。 注意をおいておこう。 私はいま、ここ作ってから過去ないくらい感情的でしかない感想を書こうとしております。 支離滅裂なところもあると思うのでその辺は生暖かく見守っていただければ。ネタばれは、ちょっとほ…

過剰な一般化とその判定の厳格化

なんて悪いことをする人がいるんだ、この国終わったな なんていいことをする人がいるんだ、この国始まったな ある人が一部の人を見てその集団を一般化したがることについて、いまさら何かを言うつもりもない。ありふれたことだから。 ただ、その一般化には判…

バスから耳へ

ちょっとした旅行から帰宅。 今回は高速バスを使用したものの、どうにもいけない。酔ってしまう。三半規管鍛えないといけない、と旧友に言われたことがある。 これでもいいほうなのだ。前のほうで左窓際の席、ならば酔わなくなったから。どれだけ限定された…

軌跡クロスベル:リベールにない場所からみる差異

ゲーム垢で書いた分析の直し。 クロスベル(零・碧の軌跡)には、リベール(空の軌跡)にはない場所などがみられる。 主に、「墓地」と「病院」。前者はラヴェンヌなどにもあったが、クロスベル市が大きいことでああいうまとまった共同墓地があると認識でき…

今やったらどれだけ早く終わるのか問題

この間、タスク処理から夏休みの宿題の話になった。 「とりあえず一区切りずつ分担しよう」「一週間に分けてやればすぐ終わる、たぶん」「なんか夏休みの宿題みたいだな、『一日三ページやれば七月中に終わる』みたいな」「あったあった。でもやらない」 あ…

逃れられず、ずっと続く

待合室に入った。 数分の用を済ませて帰るつもりだったのだけれど、数百人が、数百の待合席に座り、整列したまま順番を待っている。新たに入った私を、数百かける二の瞳が刺し殺す。もしかしたらあの奥の扉にも同じように膨大な列ができているのかもしれない…

天使にカレンダーを…

小学生の頃かな。 前の月のカレンダーに落書きをして遊んでいた。 剥がしたカレンダーはもう必要ない。大きな紙だし、丈夫だし、遊ぶには十分。いつだったかそれで父が紙飛行機を折ってくれたときは近くの土手で一日中遊んでいた覚えがある。 今月のカレンダ…

電話の声色

いつもはさばさばした口調で話す上の人。 電話を使っているのを聞いていると、すごくきつい声色でねちねちと話す。おそらくは身内の会話なのだろうけれど、その豹変ぶりに、近くの私たちは戸惑う。 私ももしかしてあんな風なんだろうか、と話題を振ってみる…

主語を抜いて話す人の話

「来週飲み会かあ」 「お酒苦手みたいですよ」 「え、なに?」 「だから、お酒が苦手なんですって」 「だれが!」 「後輩の人です」 「なんだ、後輩の話かよ」 主語(もしくは話の題や目的語)を抜かして話す人によく出会う。気がする。高校時代の後輩とか、…

イースVS空の軌跡:アーケードスコアの上げ方メモ

イースVS空の軌跡オルタナティブサーガのメモ。 ずっと前からgoogle documentとかで攻略メモを残していたものの特に載せる場所もなく、それならここで、と。 一戦数分で終わるので一時期がっつりやっていたけれど、BPカンストで一旦仕舞うことにした。レンば…

アルバムが私を読む

卒業アルバムを見たい、というようなシチュエーションというのはいったいどこから生まれたのだろうか。 あれだ。恋人を自室に招き入れると卒アルを見つけその話題で盛り上がる、という定番の流れ。どれだけメジャーなシチュなのかは知らない。中学時代の友人…

見返りなしに褒める子の話

中学の頃。 ある社会教師にべったりの女の子がいた。ことあるごとに「先生大好きなんですよー」「先生の授業だけ楽しい」とにこにこ言う彼女は、いつもはそれほど目立ってはいないものの、その教師に対しては物凄い語彙力で崇めていた。 既婚どころかすでに…

実感のない経験則

「誰も地球を踏み外したりはせんじゃろ!」(福本信行/アカギ) Day by day,in every way, by the help of God, I'm getting better and better.(C.H.ブルックス、E.クーエ/自己暗示) 自分に対し著しく効くセンテンスについて考えている。 人にやる気を起…

悔しさの指標

四月から話すようになった同年齢の人にこの間「将棋できる? 昔やってた? じゃあやろう!」とまくし立てられ、いつの間にか駒を並べていた、ということがあった。「最近ネットでやっててはまってるんだよね。勝率二割だけど」などといいつつ、彼は飛車を中…

書いて消すこと

家に原稿用紙はたくさんある。でもあまり使わない。 もともと文房具集めがほんの少し好きなので、レポート用紙とか便箋とか、使い切りもしないのに集め、引き出しの一番上に仕舞っておいた。それらは書くためではなく、集めるためだ。どうやら昔の私は何もか…

確固と奪取

(昨日までの)ありふれた日常のことを思いながら、ボクは手を引かれ素直について行く。 あいつ――メンカルという名前らしい変な生き物――が一体何者なのかは、さっぱり分かっていない。 約物の話。 一文中で注釈を挿入する用法での丸括弧"()"を使うことが、私…

ダイエットの行方

ダイエットという言葉を聞くたび、高校時代のAさんの話を思い出す。前にtwitterでも書いたかもしれない。 二年生の頃。旧知の女子Bさんと話をしていて、ある女子Aさんの話になった。 私はそのころAさんと面識がないので知らなかったけれど、いつの間にか…