諦め続ける薬

忘れることは、疲れに対する最高の薬。思い出に対する最悪の薬。

アニメ感想氷菓十二話〜十七話:表情を変えて

 アニメ氷菓感想、クドリャフカの順番編。けっこう遅くなった。ややネタバレあり。十一話以前の過去感想は過去ログからどうぞ。

 最初の時から貫かれている丁寧な進行がよりよい効果をもたらしているという印象。イベント満載の文化祭の要素を一つ一つ押さえ、逃さず描いている。
 
 構成について、特にしっかり組んでいるところがみられた。
 原作の構成上、例えば章のちょっとした組み換えの仕掛けやキャラクタによる回想があったわけだけれど、アニメにするうえでそれらを回想シーンや会話などに組み込んでいる。例えば摩耶花折木の会話回想は初日の朝に行われている。あとは当然ラストの真相開陳シーンが回想としての一面を持っているところとか。
 視点変更が以前に比べてめまぐるしい分、それらを無理に突っ込まぬよう配慮されている。

 描写。
 まず、今までのを見ていて、アニメ版特有の里志の「激情」が一つの山場を迎えるのがここだと思っていたので、そこがしっかり描かれていて感嘆した。当然その山場は後々のチョコレート事件にもある。そんな里志の感情を、真相シーンのみならず、クラスメイトとの一連の話であったり、折木を見る視線や千反田の声掛けなど、多彩に描いている。
 摩耶花に関しては、比較的に具体的エピソードが多くそこで心情が描かれるので、そのあたりのこだわりがみられた。夕べには骸にを探すシーンが大きくとられていたところなど。のりのりなラストあたりも新しい感じ。

 しかし摩耶花のシーンこだわっている。素晴らしい。折木と摩耶花の会話が大好きなのであれを余さず描いてくれたのがとても嬉しかった。あと初日に里志が挨拶した時のちょっと見上げて挨拶するあれ。やばい。愚者編でもあったけれど身長差表現こだわりすぎ。

 原作の流れはそのままに、しっかりとシーンを増やしていたので大満足だった。
 手がかりに関しても、氷菓編に比べしっかり描かれていた。追加手がかりの代表的なのは、夜の摩耶花のシーンで、ボディトークの裏面のグループ名とか。あれは声を上げそうになった。

 えーと、次からは短編集になるのかな。まさか連峰もやるとは。読んだのけっこう前だけど、摩耶花の「あったかくしてね」とかあの辺の台詞をしっかり描かれるとにやにやしそう。